朝ドラ らんまん▷感想 登場人物たちを心から応援した素敵な半年だった

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ごきげんいかがですか、ふるやです…。

朝ドラがっ…『らんまん』が終わってしまいました~!

2023年4月から9月末まで放送していた『らんまん』。
毎朝楽しみにしていました。
終わってしまったのは寂しいけれど、がっかりしないまま素敵な最終回を迎えることができて嬉しいです。
とっても素敵な半年間でした。

ということでこの記事では、『らんまん』のこんなところが好きだったなぁを振り返ります。
あまりに好きすぎて、文末が「~なところ、よかった」ばかりに…。
それぐらい好きと思えるドラマだったので…。

物語の流れとしてポイントとなる箇所のネタバレを含みます。

基本的には「すでに見た人」とここがよかったよね~!と語り合うイメージで書いてます。
未視聴の方には不親切な部分があるかもしれませんが何卒。

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詳しい理由はこの記事の最後で。

※本ページの情報は2023年10月時点のものです。
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もくじ

『らんまん』概要

2023年度前期(4~9月)放送の、NHK「朝の連続テレビ小説」第108作目です。
植物学者・牧野富太郎さんをモデルに、長田育恵さんが脚本を手がけました。
主演は神木隆之介さん、ヒロインは浜辺美波さん。

公式youtube(予告編)とHPは以下。

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らんまん - NHK
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こんなところが好きだったあれこれ

万太郎のオタク感がよかった

神木くんが「おまん、見たことないき。新種じゃないかえ?」って目見開いてる予告を見て、大変わくわくしたものです。
そういえば神木くんのドラマってあんまり見た記憶がないんだけど(今思い出せたのがスペックくらい)、
オタクの演技が大変上手い。
いやオタク演技以外も、さすがの芸歴。
楽しいとき、悔しいとき、恋したとき、大切な人をなくしたとき、いろんなお芝居に心が動いた…。
特に、切り替えてキリッとした顔するときなんて、ぼーっと見てたこっちまで引き込まれました。素敵。

モデルの人は、偉業を成し遂げたとはいえけっこうクズエピソードを残しているのだけど、
ドラマでは(脚本もあるけど)神木くんのお人柄によって、とてもマイルドで人たらしの、良い「万太郎」が見られました。
もちろん「お人柄」と言ってもテレビのお姿しか知らないけれど、この役やドラマを大事にしてるんだろうなというのは感じた。

あーでもねでもね、完璧聖人君子ってわけじゃなくて、俺が名付け親になりたいんだ!とか、寿恵子さんを渡したくない!とか、エゴがちゃんとあるのもよかったですね。
大店のおぼっちゃまらしいお育ちの良さや、英語や万葉集の歌にさらっと応答できる教養、かるやきにかぶりつく素直さ、頑固な独占欲。
変人一辺倒にならないバランスがとてもよかった。
おじいちゃんになっても「すえちゃん」「万ちゃん」て呼び合ってるのとても可愛かった。

竹雄、グッジョブ

前半は竹雄(志尊淳)盛りだくさんで…いつも竹雄エピソードが楽しみでした。
そもそも「お坊ちゃま」と「お守りの番頭の息子」っていう立ち位置だけですでになんかこう美味しいのに、
そこに綾との恋が絡むなんて…「行け!竹雄!行けー!!」ってこぶし握って応援しました。
神社の境内でさ、あの、ほらあのシーン、やばくなかったです…?
「わしは、そういう女神様に欲しがられたいがじゃ」って言ったやつ。
え、えー!?今見てるのって、少女漫画の実写でしたっけー!?って手で顔を覆っちゃいました。
こんな…朝からこんな照れさせられるなんて…。
この赤面台詞に「竹雄、めんどくさいき」って返す綾もまた最高…。
いやそもそも、あそこで憧れの綾に「夫婦になろうか」と言われて「(物事がうまくいかないからって惰性で夫婦になろうなんて俺の女神様らしくもない、だから)嫌じゃ」って言えた竹雄が偉すぎる…。

ときめきエピソードのことばっかり書いたけど、博覧会で「若様」か「万太郎」かで揺れてたところも大変よかったし、
東京出てからも万太郎を支えていた相棒からの、寿恵子への助手交代…竹雄はすべてがよかったな…。
志尊くんのこと、ただのイケメン枠だと思ってナメてました。
すごくいい役者さんなんだってわかった。今回かなりの当たり役では。

寿恵子ずっと可愛かった

寿恵子、万太郎が一目ぼれするだけあって、ずっとずーっと可愛かった。
日本髪の町娘感、とってもとっても可愛かったです。
そりゃ高藤様も囲いたくなるわ。
でも、ただ囲われるようなタマじゃなかったところが最高。
オタクの信念×冒険心×可愛さ×世渡りの機転、という神スペック。
神スペックでいながら終生万太郎の支えとなり、支えでありつつただの献身的な妻には収まらない存在感…よかった…。
八犬伝オタクというのも、ただオタク気質があるというキャラ付けにとどまらず、ところどころストーリーに絡んできていてよかった。
夕顔ドレスで万太郎に「やるなら完結させないと!」って演説かますところ、最高だったな。
おすえちゃんはいいオタク。

タキおばあさま最高

万太郎、竹雄、寿恵子に次いで語るべきは間違いなくタキおばあさま、というか松坂慶子!

おばあさま好きだったなあ…女主人らしくつよつよでシャキッとしてるんだけど、大店の上品さがあって美しかった。
そしてそんな矍鑠としたおばあさまが弱ったころ、改めて万太郎を植物学者として東京に送り出すところ…あの週は泣いたわ…!
綾と万太郎で結婚しろと言い出したときは、ババァなんてこと言うんだ!?と戸惑ったけど(でもめちゃめちゃ合理的だったのは分かる)、おばあさま素敵だったよほんと。
分家まわりのエピソードもよかった。分家との関係が数少ないながらも、嫌みな上下関係やひねくれの描写だけで終わらなかったの、よかった。

終盤、万太郎の娘の晩年の姿として松坂慶子が再登場してたけど、キャラが全然違って素敵だった。
晩年の千鶴、とっても可愛らしいおばさまなんですよね…。
見た目はひいおばあ様似だけど、そうだよね万太郎とすえちゃんの娘だもんこんな風におおらかで可愛らしい人に育つだろうねと微笑んでしまう。
シャキッとした女主人も、キュートなおばさまも、どっちもハマる松坂慶子さんしゅごい。好き。

馬鹿な悪役がいないところがよかった

田辺教授は万太郎を大学から追い出したので受け取り方によっては悪役だけど、
「十二分の報酬を払うから専属プラントハンターになってくれ or ちゃんと大学に入るか留学に行け」という真っ当な話を蹴散らしたのは万太郎だからね…。
一面的な悪役でなく、教授側の描写もたくさんあって退場が本当に惜しまれた。
後妻・聡子さんとの距離の縮まりとか、シダ好きの設定と物語のつながりとか、噛めば噛むほど味が出る。
徳永教授もそう。ふと別の一面が描写されただけで、自分の中の印象ががらっと変わるのが面白い。

…とまぁ、あえていうなら悪役かも?という人物も、こんな風に語り始めればキリがないのが『らんまん』のよいところで。
つまりなんというか、軽率な悪役とか、お約束のトラブルメーカーがいないのが大変見やすかったです。
朝ドラって、やたら飲んだくれて暴力をふるう父親とか、いつもふらふらして金をせびる兄とか、登場しがちじゃないですか?(偏ったイメージ)
そういう見ていてイライラする馬鹿がいなくて、とってもストレスフリーでしたね。
ちらっと触れたようにモデルの人物のクズエピソードも、大幅カットしてくれて大正解。「あくまでモデル」だしね。
応援したくなる人物のドラマが見たいんです、わたしは。

あ、そういえば嫌われ役には高藤様がいましたね。
でも高藤様は「悪役」というより「当て馬」だから。ちょっとジャンルが違う気がする。

脇役もみんな応援したくなる

悪役がいない、というとメリハリがないように予想されるかもしれないけど、脇役もなかなか味付けが濃くて。
正直初登場時は「知らない俳優さんだな。地味な役回り(モブ)なんだろうな」と思っていたキャラ(波多野と藤丸)が、晩年までがっつり絡んできましたし。
最終週、万太郎に博士になれと説得する波多野の台詞「僕は引き受けることにした。称賛と引き換えに学問に貢献する立場と義務を。」なんて、名台詞すぎません?
波多野まわりのエピソードもちゃんとやってたから響くところもありますし。

白梅堂の文太さんも、印刷所の大将たちもよかったし…。
長屋の住人との関係も、ちゃんとお互いに作用しあって意味がある出会いになっていてよかった…。
祐一郎君も、ずーっとずーっと良き理解者で、それぞれの地を目指して走り続ける仲間で、大変よかったな…。
蒼くんは本当に立派な役者さんになった…。

初志本筋は貫き通す

脇役エピソードもちゃんとあって~と書きました、ちゃんとそれぞれの魅力や関係性が伝わる描写がたくさんあるんですけど、
それでいて「横道にそれすぎない」んですよね。

主人公の初志「日本中の植物を明らかにして図鑑を出す」は、ずーっと軸にあって、きちんと完遂される。

前作『舞い上がれ』は、主人公がわざわざ大学やめてまで航空学校に入ったので当然パイロットになると思ってたしドラマ開始前の予告もそんな感じだったのに、途中でパイロットなるのやめちゃったんですよ。
そこにドラマがあるのはわかるんですけど、「え?なんで?」って見てるこっちは置いてけぼりです。
わたしは前作は、この「パイロットなるのやめる!」となったタイミングで視聴をやめてしまいました。
もちろん偉業を成し遂げたモデルのある話と、完全オリジナルドラマという違いもあるとは思うのですが。
それにしても予告詐欺でしたよ前作は…。

で、図鑑発刊までの紆余曲折の間に、脇役深堀エピとか、すえちゃんの仲居修行編とかを挟みつつ、
歴史的にこれ触れないわけにはいかないよねっていうネタ(関東大震災とか)もしっかり織り込むけれど、
決して本筋を侵さず、ときに本筋への旨味となるよう、「槙野万太郎のドラマ」として脇エピはこのぐらいがいいよねっていう加減が、ちょうどわたしの口にもあったといいますか…。
自由とは何かとか、女性が軽んじられてきた時代のこととかにも触れるんだけど、
社会への問題提起じゃ!これが制作側の主義主張じゃ!という押し付けを感じさせず、きちんと登場人物たちの必然の思いとして消化(あるいは昇華)されている脚本のうまさ・さじ加減に乾杯。

そうこうさりげなく盛り込んでいる間に、最終週ではいろんな人が万太郎の最後の仕事のために大集合してくれて、
人生で支えあってきた人みんなで迎える大団円!という感じで素敵でした。
支えあってきた人たち、というのがポイントです!一方的な関係じゃなく、ちゃんとお互いに作用しあって生きてきた感じ!
植物にのめり込む孤独な変人じゃなくて、謎の主人公パワーですべてが解決するわけでもなくて、
きちんと人や物と向き合ってきた主人公の人柄と、物語の積み重ねを感じられた。
「万太郎」は人好きのする性格ではあったけれど、謎の主人公パワーではなくて、彼の言動で「なぜまわりの人間が万太郎を好きになってしまうか」がきちんと伝わってきたのがよかったです。
もちろん、スーパーお坊ちゃまなお育ち(ボンボンゆえに身についた教養)とか、新種を見つけちゃう幸運とかは主人公パワーと言えなくもないけど、人に対して素直で誠実なところが何よりの魅力だよね。
大学辞めたいって相談してきた藤丸に答えるシーンとか、とても誠実な寄り添いが見られた。
思えば今作はみんな、つらいと感じている人間には誰かがきちんと寄り添ってくれていた。それがとてもあたたかかった。

『ちむどんどん』で、優しいお母さんが、病弱な体に苦しむ娘(主人公の妹)の相談に対して「つらいのはあなただけじゃないのよ!」って説教かましてくるのと、決定的な脚本の差だと思うんですよ。
(作中では優しい母という扱いだったけど、本当に優しい母親があんなこと言うかな?
 しかも「つらいのを頑張ってる」とされるほかの兄姉たちはバリバリ健康だし、悩みも自業自得ばっかりだし、まったく話にならないと思った。)

図鑑発刊は「園ちゃん(幼くして亡くなった長女)のためにもやり遂げる」と、折々で園ちゃんのことを振り返っていたのもよかったですね。
ヒメスミレの絵が大事に飾られているところが、最終回までに何度も映って。

植物の数秒の演出がおしゃれ

これはもう、植物学者がモデルという設定勝ちなところはあると思うのですが、説明のナレーションや字幕を入れずに、花を数秒映して「この季節になりましたよ」と表すなんて、とても粋じゃないですか?

ほかにも、ちょこちょこ登場するタンポポも印象的です。
もしイチから『らんまん』見るぞ~という方には、要所要所のタンポポはぜひ見てほしい…ながら見だと見逃しちゃうかもしれないので、気にしていただきたい…。
季節の移り変わりだけじゃなくて、関係性の変化もそっと暗示してくれるんですよ。
とても粋でおしゃれな演出です。でも身近で素朴なタンポポだからこそ押し付けがましくなく…とてもよろしいのですよ…。

物語後半でOPが変わった

こんなの、初回からずっと追いかけてるオタクが大好きなやつですよ!!

主題歌はずっと変わらず、あいみょんの『愛の花』なのですが。
ストーリーが進んで、二人の祝言&タキおばあさま逝去があった翌週、第二章というか後半戦というかになると、映像がちょっぴり変わるんですよね。
万太郎が一人でふわふわ浮遊してたのが、おすえちゃんとの二人浮遊に!
タキおばあさまとの思い出のヤマザクラも追加されていました。

正直初回で、イラストだけでなく実写の神木くんまでふわふわ低空飛行してるOPを見たときは
「今度の朝ドラも大丈夫なんだろうか…なんだこのセンス…」と思ったのですが、
後半でちょっと映像が変わっただけでこんなにわくわくぐっとくるようになるなんて。
制作陣のみなさま本当にありがとうございます。
(でも、実写神木くんの低空飛行は今でもちょっと「浮いている」とは思う…イラストは可愛い…)

好きだったエピソード

自分が見返すとき用のまとめにもなるし、厳選好き好きエピソードを書いておきます。
こう振り返ってみると、やっぱ博覧会~祝言までが大盛り上がりだったかなあ。
もともと恋愛ドラマ好きというわたしの性分もありますが。

第3週 ジョウロホトトギス(11~15話)

3週はすでに大人万太郎。
「東京の博覧会への出品は断ろうと思ってる」と話すタキおばあさまに、
それらしいこと並べ立てて「行くべき!」と演説する万太郎最高。
実に弁の立つオタク。これで東京の植物学者に会いに行けることになる。

博物館の田辺誠一さんといとうせいこうとの絡みも実にいい。
「若」と「番頭の息子」という竹雄との関係、人としては「植物好きの万太郎」に我が道を行ってほしいけど番頭の息子として「若」を縛り付けないわけにはいかぬ竹雄の苦悩も実にいい。
おすえちゃんとの出会いもとてもいい。
全部いい…。

第5週 キツネノカミソリ(21~25話)

4週も真面目に跡取りらしく働く万太郎、逸馬さんとの出会い等々あるので面白いんだけど
タキおばあさま推しとしては第5週かな。

東京で植物学者になりたいとハッキリ伝えた万太郎と抱き合いながら、
「わしは決しておまんを許さんぞね。」って泣くの…。
許さないって言ってるんだけどね、言ってることとやってることがちぐはぐで胸が苦しいね。
そしてこんなに感情を高ぶらせていても、タキおばあさまの声は上品なのよ…品があるって最高。品 is best.

綾より万太郎を選んで相棒としてついていくことを選ぶ竹雄、グッジョブ!

第6週 ドクダミ(26~30話)

十徳長屋への入居決定。
(のちのち関東大震災の回で、「根津の十徳長屋」というフレーズがSNSで話題になって震えた。ぼーっと見てたら気づけないんだけど、この匙加減よ。)

「百円出す」と凄む万太郎、「こいつただものじゃないぞ感」が出てとてもよかったです。
しかもこの、視聴者と竹雄的にまるで納得のいかなかった百円も、のちのちちゃんといい働きをしてくれるんですよ…!

寿恵子との再会もこの週。
植物一直線だった万太郎が、人間の女の子に一目ぼれするって言うのがいいよね。

第7週 ボタン(31~35話)

先ほど「厳選エピソードを紹介」って書いたものの、このへん全然捨て週がなくて困る。

初めて大学へ行く週です。
分からないだろうとこそこそ英語で「ノブレス・オブリージュだよ」とか言う田邊教授に、万太郎が英語で言い返すところ、非常に出来のいいスカッとジャパンでした。
大学への出入りを許してもらってよかったね。

丈之助もいいキャラしてるんだよな。
丈之助にしろ、初期の徳永教授にしろ、小学校中退の部外者が東大に出入りを許されるなんて「えええ」ってなるのは当然よね。
藤丸も「僕らはそういう(受験して学生として入学する)遠回りをしてここにきてる」って言ってたし。
いろいろズバぬけてるから黙らせちゃうし、素直で誠実だからほだされちゃうんだけど。

そしておすえちゃんへの初プレゼント・ボタンの花の絵。
このやりとりも非常に可愛らしい。
万太郎のまっすぐな志が、すえちゃんに影響を与えていく様子、爽やかで大変よろしい。

第8週 シロツメクサ(36~40話)

どこが「厳選」やねんという話ですが…いやこの週は欠かせないのよ。
おすえちゃんとの話の中で、もっと植物を知りたい名前を付けたいって言う望みから、「図鑑を作ろう!」に発展する大事なエピソードだから…。
おすえちゃんの言葉によってやりたいことに気が付けたっていうのがまたいいいね。
お互いに影響を与え合っているんだね。

第9週 ヒルムシロ(41~45話)

これはほんとうに、全体の流れとしても大事なんだけど、個人的にとても好きな週!!

洋装ドレスの演奏会でばったり会うなんて、これなんて少女漫画…!
目くばせでパーティーを抜け出してこそこそする二人、大変よろしい。よろしすぎる…!
普段なんやかんやと言葉が達者なくせに、語彙をほん投げて洋装ドレス姿の寿恵子を「う~、きれいじゃ!」とだけ褒めるのも最高。

英語の歌(The last rose of summer)をしっかりリスニングできている万太郎がまたさすがで、
「夏の最後の薔薇と歌っていた。けどこれは、ただの景色の歌じゃない。きっと本当の意味がある。『愛するものをなくて、誰がたったひとり生きられようか』」
はー…君たち…。

からの田邊教授とのやりとり。
「西洋の音楽はどうだった?」
「まっこと美しゅうて…痛い。愛しさとは苦しいものですね」
っは~~~~~。万太郎、詩的(ポエミー)~~~~!恋~~~!それ音楽の感想じゃないですよね~~!?
はぁ、恋…。もう、最高じゃん…。あののほほんとしたぼっちゃまが、独占欲に気付いて胸を痛めているぞ…。

さらに恋にうつつを抜かしているかと思いきや、第三者もいる中で雑誌を作りたいって教授に上申して、「さすがあなたの教え子ですね」とか教授アゲの展開に持っていきつつOKをもら交渉術よ。
人たらしってだけでなく、そういうのもちゃんとできる。さすが商家の出。
後半はこういう機転はおすえちゃんのものになるけど、万太郎もただの植物馬鹿じゃないところがよい。

第11週 ユウガオ(51~55話)

10週も石版印刷所への弟子入りやら、竹雄との関係の変化やら、見どころはあるのですが、
恋愛的には焦れ焦れになるため、あえて飛ばして11週。

まず週の始めからヤバさ際立つ高藤様
いや高藤様もね、あの時代のお金持ちとしてさしておかしいことは言ってないのですが、この薫風亭での会食がとにかく女性蔑視で気持ち悪いんですよね。
今までは「高藤様でもいいんじゃないの、お金持ちだし」って思う部分があったんだけど「こりゃあかんわ」と視聴者ともども思える決定打でした。

恋愛とは別に、52話で徳永助教授との夕顔エピソードがあったのもよかったな。
この回で徳永さんの株爆上がりでしたよね。
彼、人間らしすぎるよ。もともと「ここは東大だぞ!」と万太郎を追い出そうとしてたのも「部外者の出入りを許しては、努力して正規ルートで入学した学生に示しがつかない」という真面目さゆえだったんだなとストンと納得できる。
そして今度は、万太郎やみんなが一生懸命取り組んでいる雑誌が燃やされるかもしれないとハラハラしてる。
田邊教授には「君は矛盾だらけだ」と言われてしまうけど、「頑張ってる人間を応援したい、真面目にやっている人間が評価され相応の扱いを受けるべきだ」という基準は何も揺らいでない。
万葉集を諳んじあえるの、教養が高い…さすが東京帝国大学…。

印刷所の娘さん・佳代ちゃんの片思いエピソードは、変に引きずらなくて、いい塩梅のクスッとポイントになってよかったなーと思います。
佳代ちゃん面白可愛い。幸せになって!

でねー、さんざん「早よせぇや!!!」と視聴者としてイラ立った求婚の申し入れ。
まぁ世代的には「仲人」やら「釣書」やらピンとは来ないんですけど、
朝日とともに「本日、大安!」と白梅堂に立つ大将も、「よくぞお越しくださいました」と迎える文太さんも、最高中の最高で…。
朝日に照らされながらというのがまたよくて。
いや~、本人たち不在のプロポーズ(?)で、こんなに胸が高鳴るとは思わなかった。
ほんとにこのシーン大好き。全エピソードの中で55話のこのシーンは五本の指に入るぐらい好き。

そしておすえちゃんの純白ドレス、すってき~!
腰の大きなバックリボン、とっても可愛い!!洋髪におリボンも可愛い!ぜ~んぶが真っ白なのも最高!

「身分なんて気にしないで♡君はこれから生まれ変わるんだから♡」っていう高藤様に
「どうして生まれ変わらなきゃいけないんですか?私のままで、なぜいけないんですか?」って返すおすえちゃん、強い~~~!
奥様のすがすがしい顔も最高~!
高藤様だけ何が悪いのか全然わかってなくて可哀想~!

で、純白ドレスでにっこにこしながら根津の町を走るおすえちゃん!
長屋の子どもに「あ、夕顔のお姫さま!」って台詞を与えたの、最高~~~!
夕顔姫の登場に驚く万太郎の表情、最高~~!
「私、来ました!」
ハイ最高~!自分の道は自分で選ぶヒロイン、拍手~!
高藤様ってば、用意したドレス、ごちそうしたお食事、クララ先生の人件費、家柄ロンダリングのため養子に入れるはずだった親戚筋とのやりとり、もろもろ大金と時間をかけただろうに、無駄になった上に恥をかかされて可哀想~!のちのちすえこにお叱りや請求はあるのかしら!?と頭の片隅で心配は絶えないけどとにかく最高~~~~!
(高藤様、見事にすっっぱり退場しましたね。ほんとのお金持ちなら「金返せ!」なんて言わないか。)

基本的にはNHK+の配信で見るだけなんですけど、ユウガオの週だけは土曜の再放送を録画してとっておいてます。
最高だった…物語の山場…。

第12週 マルバマンネングサ(56~60話)

これはもう、とにかく56話。
万太郎・すえちゃん・丈之助の3人のわちゃわちゃがとてもよかったです。
書いててだんだん息切れしてきましたが、おすえちゃんの「やるなら完結!」の演説は最高でした。
この回のおすえちゃんは、つよつよな上にお可愛らしゅうて、ほんまに最高。
長屋のみんなでお祭り騒ぎなのも最高。
あの長屋、シェアハウス的な良さが合って最高。
(各々の部屋はあるけど、何かとリビングに集まってダベる楽しさみたいなの。まあ、わたしはシェアハウスに住んだことがないので幻想ですが。)

そしておすえちゃんを伴っての里帰り。
60話のタキおばあさまが…最高なのよ…泣いちゃうよ…。
自分の生い先の短さを察しているところに万太郎が里帰りしてきて、このままずっと居てくれたら、万太郎の子どもを抱くことができたらどんなにいいか、と主治医に話すおばあさま。
それを伝えてみたら、と諭されて、お医者さんとの会話では「万太郎に話してみる」って言うんですよ。
でも、結局「早く祝言を上げて、さっさと東京に帰り」と言ってしまう。
寿恵子と万太郎のあいだでも佐川残留案は出ていたから、おばあさまが残ってほしいと言えば、きっと叶ったことでしょう。
でも「さっさと帰り」と背中を押してくれるんですよね。泣いちゃわない?
いつもしゃんとしていたおばあさまが、医者に「こんな願いを抱く日が来るなんて」と弱弱しく吐き出していたシーンを見たからこそ、この「さっさと帰り」が涙腺に響いて響いて…うう…。

第13週 ヤマザクラ(61~65話)

これはですね。
例の「俺はそんな女神様に欲しがられたい」という朝8時台に流れたのが信じられない衝撃台詞が出た週ですよ!!!
62話です、お見逃しなく!!!どうぞお見逃しなく!!!

万太郎と寿恵子の初喧嘩もあります。第三者がいてくれるところで初喧嘩できてよかったね。

祝言もこの週。
そういえば婚礼衣装のために呉服屋呼んだとき、遠慮する寿恵子におばあさまが「峰屋の嫁として恥ずかしくないものを選び」ってビシッと言ったの、めちゃくちゃ格好良かったな…。
なんか文字だけだと厭味にも見えるんだけど、こちらはタキおばあさまのことはよく存じておりますので、
(金なら出す!豪勢にいけ!)ってGO出してくれてるのが伝わってとってもよかった。

夕顔ドレスもきれいだったけど、黒引きの婚礼衣装もめーーーーっちゃめちゃ美しかったです。
めーーーーーーーっちゃめちゃ美しかったです。ハァお佳代ちゃん(印刷所の娘)にも見せてあげたかった。
お披露目の祝言が夜なのがまたいいんですよね。美しい着物は薄暗い中でよく映える。はー艶やかで大変よろしい。
そら分家のおじさんたちもあんな顔になる。きれいだったなあ。

正直、この週最後のタキおばあさまの「らんまんじゃ」で最終回でも満々足でした。
この翌週から物語は第二章へ、OP映像に寿恵子も加わってますますのご発展なわけですが、もう第一章が好きすぎるのね。

後半も田邊教授まわりのことや、園ちゃんとの別れ、深まる長屋の人たちのエピソード、家計を支える寿恵子の冒険、関東大震災、と見どころ満載。
そんな積み重ねがあるからこそ、図鑑完成とスエコザサの最終週がさらに素敵に感じられるのです。
が、なにしろ前半が好きすぎて。
恋愛パートがあるからってだけじゃなく、何事も新しいことを始めるのってわくわくするよね!計画立てて、やり始めたころが一番楽しいんだよね!ってところでしょうか。
(たぶんわたしは、計画倒れで何も成し遂げられないタイプ)

『らんまん』はぜひ見てほしい名朝ドラ!

ここ数年は途中脱落もありつつ数年朝ドラを見てきましたが、自分の中で『らんまん』は近年まれにみる名作でした。
朝ドラって追うの大変じゃない?植物学者とか興味ないし…って方も、13週までは見てみてほしい!
それで面白ければ最終回まで駆け抜けられると思うので…ぜひ…見てください…。
そして夕顔ドレスのおすえちゃんの可愛さについて話しませんか?
一緒に高藤様の無自覚女性蔑視についてボロボカスに言ってやりましょう!
おじいちゃんおばあちゃんになっても「万ちゃん」「すえちゃん」って呼び合うらぶらぶ夫婦の尊さに手を合わせましょう…!

ちなみに『らんまん』は26週(全130話)。
一週分が15分×5話=75分です。
一日に一週分見るペースなら、約一か月間のお楽しみにできますね。 

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ではね |ω°)ノ

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